中央線鉄道唱歌 第27番 甲府の秘境・昇仙峡へ 覚円峰と仙娥滝の景色

中央線鉄道唱歌の歌詞を、わかりやすく解説してゆきます!
昇仙峡などの観光・歴史などを、やさしく解説してゆきます!

↓まずは原文から!

御嶽みたけもうでの新道しんどう
覺圓かくえんみね仙蛾瀧せんがたき
神工鬼鑿しんこうきさく勝景しょうけい
さぐ旅客りょかくに多き

さらに読みやすく!

御嶽みたけもうでの 新道しんどう
覚円かくえんみね 仙蛾滝せんがたき
神工鬼鑿しんこうきさくの 勝景しょうけい
さぐ旅客りょかくぞ に多き

さあ、歌ってみよう!

♪みーたけもうでの しんどうにー
♪かくえんのみねー せんがたきー
♪しんこくきさくの しょうけいを
♪さぐるりょかくぞ ひにおおきー
(中央東線)
高尾駅→相模湖駅→上野原駅→四方津駅→鳥沢駅→猿橋駅→大月駅→初狩駅→笹子駅→(笹子トンネル)→甲斐大和駅→塩山駅→山梨市駅→石和温泉駅→酒折駅→甲府駅

(山梨交通バス)
甲府駅前→昇仙峡

※鉄道唱歌に関連する主要駅のみ表記

甲府駅からは、バスで秘境「昇仙峡」へ

列車は既に、山梨県甲府市の甲府駅こうふえきに達しています。

昇仙峡の景色(山梨県甲府市)

昇仙峡の景色(山梨県甲府市)

甲府の北には、昇仙峡しょうせんきょうという、美しいかつ巨大な渓谷があります。

昇仙峡へは、甲府駅からバスで

昇仙峡へは、甲府駅から、山梨交通バスで向かうことができます。
片道約1,000円で、おおよそ40分~60分程度で着きます(交通の状況により、所要時間は大きく左右されます)。

昇仙峡の景色(山梨県甲府市)

昇仙峡の景色(山梨県甲府市)

「日本一の峡谷美」昇仙峡

その景色は、「日本一の峡谷」とも紹介されます。
確かに、私(筆者)がこれまで行ったことのある峡谷の観光地のなかでは圧巻だと思いました。

昇仙峡の景色(山梨県甲府市)

昇仙峡の景色(山梨県甲府市)

「まるで仙人が昇るような峡谷」昇仙峡

昇仙峡は、まるで

仙人が登っていく峡谷みたいな景色

であることから、そう名付けられました。

実際にその景色は、まるで中国の仙人のいるような山々の景色であることから、このような名前となったのでしょう。

覚円峰(山梨県)

覚円峰(山梨県)

昔の修行・信仰の一つ「御岳詣で」

御岳詣で(みたけもうで/おんたけもうで)とは、昔の修行者たちが金峰山きんぷさんという山に登っていたことです。

金峰山きんぷさん(標高2,599m)とは、甲府のはるか北にある、昔から神様が宿っていると信じられてきた(ここでは「御嶽信仰(おんたけ/みたけしんこう)」といいます)山です。
また、山伏やまぶしという仏教の修行僧らが修行をしてきた山になります。

この金峰山では、先述の通り「御嶽信仰おんたけしんこう」が栄えてきました。
つまり、昔は山には神様が宿ると信じられており、また山で修行をするということが盛んに行われていたわけです。
これは「修験道しゅげんどう」といい、神道と仏教が混じり合った「神仏習合しんぶつしゅうごう」の一つです。

昇仙峡の景色(山梨県甲府市)

昇仙峡の景色(山梨県甲府市)

山で修行する仏教というのは平安仏教からの名残ですが、「山で修行する」行為と「神道の山岳信仰」は相性がいいわけです。

昔の修行僧は、このようにして神様の道(歌詞では「御獄詣での新道」と歌われています)を通っていき、山で修行を行っていたのです。

昇仙峡のシンボル「覚円峰」「仙娥滝」

覚円峰かくえんみねは、昇仙峡にあるとても美しい山です。平安時代の覚円かくえんと呼ばれる僧侶が修業した山として、その名前がつきました。
本当に仙人が昇るみたいな山々であり、それだけ壮観な景色です。

覚円峰(山梨県)

覚円峰(山梨県)

また、仙娥滝せんがたきという壮絶な滝があります。

仙娥滝(山梨県)

仙娥滝(山梨県)

仙娥滝(山梨県)

仙娥滝(山梨県)

神工鬼斧しんこうきふとは、まるで神様が作ったような(=人間が作ったとは到底思えないような)素晴らしさ、精巧な作品だという意味です。

歌詞では「神工鬼」となっていますが、恐らく同じ意味であると思われます。
つまり、まるで鬼神が、オノやノミ(鑿:工具の一種)を使って作ったかのような、人間には作れないほどの精巧な大自然の絶景である、という意味になるでしょう。

そんな神工鬼斧な景色を訪ねる旅人・観光客はとても多いのだ、という意味になると思います。

バスで甲府に戻り、竜王・韮崎・小淵沢方面へ

甲府駅に戻ってきたら、今度は再び列車に乗り、小淵沢こぶちざわ諏訪すわ塩尻しおじり松本まつもと方面へ向かってゆきます。

甲府駅ビルには100均やドラッグストア、飲食店、コンビニ等あります。
したがって、列車に乗る前に、ここで買い物休憩をみな済ませておくのがよいでしょう。

次は、竜王りゅうおう韮崎にらさき新府しんぷ小淵沢こぶちざわに止まります!

ちゅうい!おわりに

この記事は、「小学生の頃の私(筆者)に教える」というイメージで書いており、難しい表現や専門用語などは極力使用を避けて、噛み砕いて記述・説明することに努めております。そのため、内容については正確でない表現や、誤った内容になっている可能性があります。
もし内容の誤りに気付かれた方は、「お前は全然知識ないだろ!勉強不足だ!」みたいなマウントを取るような書き方ではなく、「~の部分が誤っているので、正しくは~ですよ」と優しい口調で誤りをコメント欄などでご指摘頂ければ嬉しく思います。再度こちらでも勉強し直し、また調べ直し、内容を修正致します。何卒ご理解、ご協力のほどよろしくお願いいたします。

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